思い出ヲタクラノベ・ダンタリアンの書架

・特に読まなくていいです。

・(俺にとって)懐かしさ溢れる

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(公式ホームページより)

https://sneakerbunko.jp/series/dantalian/

 ダンタリアンの書架は確か2008年から2012年?11年だったかも知らんけどそこら辺からスニーカー文庫から販売されたライトノベルですね。アニメ化もされました。約10年前って考えると俺もまだPSPで遊ぶクソガキでしたね。

 9巻は色々ゴタゴタして結局売られずに終わりましたね、まぁ既巻8巻が発売されてますが内容としては7巻で大体完結してたようなものだったので特にって感じですね。

変に蛇足となるよりはいいでしょうし。



・内容

世界観は第一次世界大戦後のイギリスですね。物語は主人公であるヒューイの祖父であり蒐書狂であるウェズリーが亡くなったことで遺産を受け継ぐ為に祖父の家に向かう所から始まります。

そこで黒のゴスロリ衣装に身を包んだ少女ダリアンがおり祖父は近くに住む別の蒐書狂に殺害され「本」を盗まれた事を知ります。

ヒューイは真相を確かめるべく、ダリアンは本を取り返しに行くのですがその盗まれた「本」はこの世には存在しない魔術書であった事を目の当たりにする……。


といった感じの内容ですね。


魔術書っていうかファンタジーとミステリーみたいな感じなんですかね。この物語の出来事の大体は本が完結しておりその本の作用で起きた事件を解決していくみたいな感じなんですよ。

まぁ解決するっていう部分は割と強引で主人公側もドラえもんみたくその場その場に合った本の魔力を使ってピンチ乗り越えるんですけどやっぱドラえもんですねここら辺。

作品中に出てきたドラえもん要素出すと密室かなんかに閉じ込められた時は「外なる神と交信した本」を使い次元に扉をあけて(ようはどこでもドア)脱出したり、ゴーレムが襲ってきた時は冥界の女神について書かれた「ステュクスの楯の書」を使ってシールド張ってカナンの雷神(多分バアルかラシャプ?)について書かれた「ウガリットの粘土板文書」を使って雷撃をぶち当てたりとまぁファンタジーですね。

主人公は魔術書を読むとその本に書かれている内容の一部を実現出来る能力があるみたいな感じです。

本は最後の最後で使うようにしてるんですけどやっぱドラえもんだわ。


まぁドラえもんはいいとして出てくる本の中には過去現在未来全ての列車の時刻表が書かれた本であったり美食の作り方について書かれた本であったりとそこら辺がちょっと面白いんですね。主人公が特に手を下さなくとも解決する場合があったりすることもありますね。


タイトルの○○の書って書かれてるやつは大体その内容の本なんですが実際の本のタイトルは違いますね。

例えば、ネタバレになっちゃうんですけど『魂換の書』というタイトルの場合。ここで使われた本はギリシャ神話の死者を蘇らせたというアスクレピオスが書いたとされる『蛇使いの遺稿』というのが原因だったりとそこら辺はちゃんと考えてるんだなって感じは好きですね。



・何がいいかって

ダンタリアンの書架って雑誌連載作品でして書籍は短編集を集めたものって感じなんですね。なので大体1話完結なのでさっと見たらさっと閉じれる感じがとてもいいんですよね。


まぁアニメ化に際してはゴシックっていうかなり真面目なやつがアニメ化しててファンタジー要素抜けば若干被りが起きてしまったことが不運っちゃ不運である。

まぁ向こうは悠木さんだけどこっちは沢城さんなんで〜(ヘラヘラ)

いや悠木さんも好きだけども。


ファンタジードラえもん展開に特に抵抗が

無ければオススメしたくはありますね。



追加

これ書いた後にまた読みたくなって読んだんですけど面白いわ。

特に5巻が1番面白い。

内容というかネタバレすると世界で最初の、1839年に作られた著者ジョージ・ブラッドショーが書いた時刻表、「オールドブラッドショーの時刻表」が1番面白いですね。

実物はイギリスの印刷業者ブラッドショーが作成した鉄道時刻表であり約150年近く月刊紙として作成されていたらしく「ブラッドショー」という言葉が鉄道時刻表としての意味合いを持つよう一般的になったとされているようです。

こちらの作品内での幻書としての能力は過去現在未来の鉄道の時刻表が全て記載されているようですね。過去にあった列車に乗り込み事故が起こる直前に現在に存在する路線をを作り出すなどしていました。超ファンタジー

古代文化の本より実在した本が元となっている話ってのがいい。


「航海日誌」も面白いですがこれは所謂彷徨えるオランダ人、フライング・ダッチマン号ってやつですね。船には船長と船乗りが必要だってやつです。この話の面白い所は本が原因というわけではなく船長が幻書に匹敵する知識を持ちそれを航海日誌に書き込み、オウムにそれを言葉として記録、読み手として幽霊船として存続させたことですね。

解決に心綺楼の妖精に纏わる本を使うことで幻影の大陸を見せ船の終着点を作り出すことで終わらせるという方法でした。



「繋がりの書」の解決に2-3巻辺りで出てきた「忘却の書」を使用しているのもポイント高いです。



かなり前に持ってた本とか色々売ったんだけどこれはやっぱ売らなくてよかったわ。